好きなことだけたくさん

※当ブログは、不明確な出典、曖昧な記憶、ただのパッションに基づいて作成されています。

アイドルマスターsideMについて、ハマった経緯と、思うこといろいろ。

 セカライが終わって、まあもぬけの殻みたいな状態なんだけど、この機会にちょっと自分がエムマスにハマった経緯とか、エムマスに対して思うこととかを整理してしみようと思う。 

 

 

 私が最初にMマスにハマったのは、1stのDVDからだった

 もっと正確に言うと、1stのDVDの発売予告CM。

 

 Mマスのゲーム自体は結構前から登録だけはしていた。いつ頃だったかな。多分、「桜庭乱入!」がネット上でちょこっと話題になった時期だと思う。たしか2014年の後半くらい。

 その頃は確かドラスタにすら声帯実装されていなくて、「桜庭乱入wwwwwwwwww」とか思いながら登録だけしてちょこちょこっとプレイした。せんせぇなんで座ったままで乱入したの?

 もともと単純作業が死ぬほど苦手なこともあって、ほとんどプレイは続かずに終わってしまった。これは単に私の忍耐力とかゲームセンスのなさの問題だと思う。デレマスの時も同じ失敗してるのですが…どうしてもあの、タップゲームっていうのになれなくって…すぐに飽きてしまうのが……。

 そうやってちょこっとプレイした時に気になっていたのがS.E.Mという三人組のアイドルユニット。もともと高校教師であり、年齢も32、30、23歳という高さの中で、なんでかしらんがピンク銀色の全身タイツを着ているというわけのわからなさ。本人たちもちょっと戸惑い気味なのがまた哀愁を誘う。衣装考案をしたのは齊藤社長なのかプロデューサーたる我々なのかは知らないけれど、30代にひどいことするなっていうのが当時の感想だった。まあ、三次元のSとMがつく某国民的アイドルも、オカッパにカラフルなスーツ着せられたり、ピンクの全身タイツで犬の格好させられたり、テロテアリーナとかいうトカゲみたいなキグルミを着た状態で水中を泳がされたり、色々されてたから、彼らもそういう感じのイロモノ的立ち位置なのだろうなと。

 そんな哀愁誘う中年ユニットの中でも、一番気になっていたのが30歳の科学教師、山下次郎。最年長が山下次郎ではなく硲道夫ってところに時空の歪みを感じるけど、まあそこは置いておこう。

 この山下次郎はお金が大好きなキャラということで、多分アイドルするよりも堅実に教師で貯金してたほうがお金貯まったと思うんだけど、無類のギャンブル好きらしい。なるほど、大博打を打つためにアイドルになったと。思い切りが良すぎるのではないか。

 ダンディな髭と、ルーズな口調。髪型はセミロング(この言い方あってるの?なんていえばいいのあの髪型?)。自分のことをおじさんとか読んじゃう。

 いや、あのさあ、

 

 

 好きにならないわけがないのよ。

 

 

 好きにならないわけがないの。

 

 

 小学生の頃に初めてハマったキャラがワンピースのサンジ。その後、紆余曲折を経て、中学生でドハマリしたのがヘタリアのフランシス・ボヌフォアだった。容姿的に特徴的なのは髭。別に髭好きでも何でもないのに、好きになるキャラの髭率は高い。

 山下次郎に関しては、完全に顔ファンだ。顔ファンである。容姿が好きだった。お金がどうしたとか話されると「なにいってんだこいつ」と思いながらも、容姿が好きだった。だから好きになった。

 

 私は山下次郎の顔ファンだった。

 

 そして、顔ファンだから、離れるのも早かった。

 

 山下次郎から、というより、アイドルマスターsideMから離れた。

 ポチポチゲー苦手だし、その頃は思い出メモのあれこれとかあんまりよく分かってなかったから、キャラがどんなキャラなのかもあんまりつかめないし。よくわかんない。よくわかんないからいいやぽ~いっつって。放置状態で、他の作品(その頃は刀剣乱舞とか、弱虫ペダルとか、シャーロック・ホームズとかにお熱でした)をちょこちょこ拾い食いしつつ、sideMには触れずに2年ほど過ごしていた。

 でも、もともと本家のアイドルマスター自体は好きだったのね。中学生の頃に(なんやカワイイ女の子に好き放題できるゲームないやろか)っつってゲームソフト売り場をウロウロ徘徊し、手にしたのがアイドルマスターSPワンダリングスター。ちょこちょこニコニコ動画であげられているアイマス動画を見ていた私は、雪歩が好きだった。ちょっと内気で、それでも芯の通った女の子。

 雪歩かわいいなあ、どんどん歌も上手になっててすごいなぁ、と思いながらSPをプレイ、そのあとアイマス2もプレイした、アニメも観た。ニコニコ動画でちょこちょこ動画を観たりもしてた。アイマス友達がいなくてイベントに行く勇気はなかったけれど、ラジオを聞いたりもしていた。

 ミリマスには機会がなくて触れてこず、ポチポチゲーが苦手なせいでデレマスもほとんどやってこなかったから、当時の私のアイマスに関する知識は本家だけだ。

 

 そんな中で流行り始めたのがデレステ

 音ゲーならできる!できるぞ!と思ってプレイし始め、まんまとハマってしまった大学生の私。最初はみんなかわいいな~と思いながら軽い気持ちでプレイしていたけれど、ある時私の女神こと三船美優が実装されたときに運命が決まった

 出会いのエピソードを呼んだ瞬間から美優さんにどっぷりハマってしまい、いつの間にかガチでゲームをやるようになってしまった。声がついた時は泣くかと思ったっていうかちょっと泣いた。アニメも見た。一瞬の出演ではあったものの、タイガー美優さんが見れて私はまた泣いた。胸が豊かである。二重の意味で

 

 

 そんなこんなでアイドルマスターのコンテンツに触れる機会が増えた頃、いつものようにアイドルマスターニコニコランキングを見ていたら、割りと上位にあがっていたのがエムマスの1stライブのDVD発売CM。

 

 (ほお~そういえばそんなんあったな…桜庭先生が乱入してたやつ…)

 

 その時点で、Mマスに関しては桜庭先生が乱入していたこと、私好みのおじさんがいたこと、そのおじさんがかわいそうな格好をしていたことしか知らなかった。

 

 (そうか…Mマスの声優さんたちも他のアイマスの声優さんたちみたいにライブやるようになったのか~っていうか、ライブやれるくらいには声優増えたんか…ほお~)とか思ってた私。

 

 そこで思い出した。

 

 ジュピターについて。

 

 ジュピターの、御手洗翔太くんの声優について。

 

 そう。松岡くんである。

 

 ニコニコでは松岡UCシリーズで有名な、松岡くんである

(※偏った認識)

 

 

 (松岡くん歌って踊るの!?!??!?!?!?!??!?!?)

 

 

 大混乱を極めた私、ハラハラドキドキしながらCMの動画をクリックした。

 松岡くんが心配だった。私の脳内では、完璧なタイミングでシュークリームを食べる松岡くん、くじ引きをする松岡くん、料理をする松岡くん。色々な松岡くんがあふれていた。もちろんBGMはおなじみのあれだ。松岡くんが歌って踊る。どういうことだ。松岡くんは歌って踊るのか。UCなのか。神となるのか松岡くん。松岡くん。ああ、松岡くん。

 動画を再生した。赤い人と、眼鏡の人が出てきた。眼鏡の人は観たことがあったような気がした。タグを観て、寺島くんのことを思い出した。冬馬だ。冬馬役の人だ。

 

 

 そして二人が言う、「ぼくたち、トップアイドル目指します!」

 

 

 その直後から始まる。それぞれのユニットのパフォーマンス。知ってる人はほとんどいなかった。私の男性声優の知識は某でぃあでがーるなすとーりーずで止まっていて、私の中では寺島くんも松岡くんも出てきたばかりの新人みたいな印象だったのだ。(神原さんはときメモの印象が強くてあんまり新人の印象はなかったけど)

 けれど、どうやらその認識は間違っていたらしい。知らない男の子がたくさん出てくる。そしてみんな、キラキラした顔で、キラキラした目で、踊って歌って、笑ってる。ここにいることが、楽しくて、嬉しくって仕方がないみたいな顔をして。

 実際、その動画の中で知っている顔はジュピターの3人と、内田雄馬君、榎木淳弥君ぐらい。ほかはみんな知らない人たちばかりだ。

 

 でも確かにわかるのは、これがアイドルマスターであるということ。

 

 ほあ~すげ~とか思いながら観てたら、突然「your future!」とか指さされて、歌い始めたとあるユニット。ピンク銀色のジャケットを着て、珍妙な踊りを披露している。あ、えのきくんがいる。と思いながら、見覚えがあるこの色…もしかしてこれ、あの例の先生ユニットでは!?と私は驚愕した。あのピンクと銀色の服を着せられて困惑してた人たちかこれ!!!なんかかっこよくない?なんかかっこよくない!?動きが変だけど!!!と混乱を極める。

 そこへ追い打ちをかけるBeitである。「Welcome with Bite!」というフレーズ。突如大写しになるイケメン。イケメン。イケメンである。どういうことだ。イケメンである。イケメンがいる。どういうことだ。イケメンだ!!!!!!い、イケメンだ!!!!!!そういえば若手の男性声優にやたらめったらなイケメンがいると、友達の声優好きの女の子から聞いたことがる気がする!この子かー!!

 

 もう、異文化に触れた外国人みたいな心地だ。しばらく離れている間に、すっかりこの世界は様子を変えていたらしい。どうやら、ジュピターは新人声優で構成されたユニットではなくなった。動画を観ていて、それだけは分かった。

 

 そして、CMの最後には緑のサイリウムの海の真ん中で踊るジュピターの三人がいた。松岡くんもいた。松岡くんが踊ってた。その瞬間、シュークリームを食べている松岡くんも、くじ引きをする松岡くんも、料理をする松岡くんも頭からふっとび、ジュピターの御手洗翔太としての松岡くんが強烈に私の印象を塗り替えた。

 そしてその松岡くんは、御手洗翔太だった。

 聞いたことがない曲。恋は初めていなかった。北斗の股間にチェーンもない。鬼ヶ島羅刹でもない。伊集院北斗と、御手洗翔太と、天ヶ瀬冬馬だ。Jupiterの三人が、ステージの上で、歌っていた。歌の歌詞には「未来」とあった。

 

 Jupiterが、未来を歌っていた。

 かっこいい、とか、そういう言葉を全て忘れて、何故かちょっと泣いた。

 

 私は特別にJupiterのファンだったわけでもない。Mマスだってちょっとやった程度ですぐにほっぽりだした。アイドルマスター2が発売した時だって、色々な話は聴きながらも「大変だなあ」程度で済ましてしまっていた。ゲームをプレイしたり、アニメを観たりしながら、Jupiterの三人が置かれている状況を観て、「本当は良い人たちそうだけど、環境が悪いんだろうなあ、頑張れ。」と思っている程度だった。あくまで私にとってのメインは、あのステージの上で歌うカワイイ女の子たちだったから、そんなに彼らに気持ちを割いていなかったのが事実だ。

 だからこそ、の感情だったのかもしれない。私が「大変そうだなあ」とぼやき、そのまま目をそむけてしまったその場所で、彼らがどれだけ歯がゆい思いを抱き、足掻いてきたのだろうか。私はそれを知らない。知ることはなかった。

 けれど、たしかに彼らはそこにいた。一瞬も消えることなく、そこにいたのだ。アイドルマスターのアニメの中で、春香が大きなステージで歌っていた時、彼らはライブハウスとも言えないような小さなステージで、確かに最初の一歩を踏んでいたではないか。そんなことに、強烈に気付かされた。

 

 気づけばDVDを買っていた。発売日が待ち遠しかった。他のことが手に付かないほどには。

 これが、私がMマスにハマったきっかけだ。 

 

 

 そしてDVDを待っている間に、とりあえず声優の知識を仕入れようと思った私は、アプリの方のMマスを改めて初め、発売されているCDを買った。とりあえずJupiterとSEM。そこから芋づる式で出ている限りのCD全て買ってしまった。

 さて、私がハマったキャラがいる。山下次郎だ。あのおじさんの声を当てた人が、多分あのピンクのサイリウムの中で踊る三人組の中にいたんだろうな…でもたぶん榎木淳弥じゃないだろうな声的に…と思いながら、CDで確認した。中島ヨシキ。知らない声優だ。

 知らないので、とりあえず動画で上がっているワケ生も視聴。SEMの三人組がわちゃわちゃと騒がしく出演している姿を観た私。どうやら一番左の人が中島ヨシキらしいと知る。そこで私は思った。

 

 (そうかあ、おじさんの役だし、結構年が上っぽい人が演じてるのかあ…)

 

 まだ何もしらない頃である。

 

 そして、その後すぐに疑問が湧いた。

 (でもこの人、CMに出てた…?観た覚えがないな…?)

 急いでファスライのCMのSEMのシーンを見返す。いた。髪型がだいぶ変わってるから最初は混乱したが、たしかにこの人だ。めっちゃ肌白いなこの人。Mマスにすでにハマっていた友達から「SEMが好きなら超会議見ればいいよ」と言われ、超会議のライブを観た。伊東さんの歌唱力にビビりながら、中島くんを確認する。

 

 誰だこの人。

 

 髪型が変わると印象がだいぶ変わる人らしい。男子3日会わざればというやつだろうか。それにしたって変わり過ぎだろうとも思う。(※この時、私はまだ白井悠介の存在を知りません)でも顔整ってる。きれいな顔してる。

 ウィキペディアを観た。1993年生まれ。私と2個しか変わらない。時空の歪みを感じる。でも私も高校生の頃に美容院に行くと「今日はお勤めですか~?」とか言われてたから、人のことはいえない。でも、そうか、こんなに若くて次郎ちゃんの声を出してるのか…。

 びっくりしていた私に友人が一言。

 

 友人「この人、あんスタの鉄虎くんの声もやってるよ!」

 

 どういうことですか、意味がわかりません。

 

 同じ声帯から出てきて良い声だろうか。否。でも同じ声帯から声が出ている。人間ってすげーよ。

人間ってすげえ!

 

 人間のすごさに感動した私は、その後はすっかり中島ヨシキにハマり、山下次郎にもハマった。

 あと、まあ、なんやかんやあって、春名とか、咲ちゃんとかにもハマった。しらいむとこばぴょんにもハマった。とにかく全部にハマった。ハマって調べまくった。ゲームもプレイした。溜まっていた思い出メモを片っ端から消費して、雑誌やイベストを読み漁った。

 

 衝撃を受けたイケメンには梅原くんという名前があった。そして、梅原くんにはイケメンという言葉では表しきれないようなたくさんの深みがあることも知った。無表情気味な恭二は、その裏に情熱と切実さを抱えている事も知った。ハイジョで素敵な笑顔を見せてくれた人が野上くんという名前であること、四季くんのひたむきさや少しの幼さ。山谷くんと菊池くんのお互いを尊敬しあいながらもちょっとだけ寄りかかり合う関係性、Wの二人の過去とその先へ進むための葛藤。様々な声優のこと、そしてキャラのことを知った。あと仲村くんのガチ恋勢になった。何だあの人のパフォーマンス力の高さは…

 

 Mマスには魅力的なキャラが多すぎた。「ワケあって」という肩書きに恥じない程度には、全てのキャラにワケがある。そのワケは、大小様々なものではあったが、たしかにキャラクターにとっての「傷」であった。あるいは「小さな後悔」のようなもの。誰かにとっては取るに足らないかもしれない、そんな傷を抱えながら足掻き続ける彼らを見ていて、あのCMでJupiterを見た瞬間を同じ感情を何度も感じた。これがエモいってやつだろうか。めっちゃエモいアイドルマスターSideMめっちゃエモくない?私はエモいと思う。

 

 私は乙女ゲームをあまりやらない。うたプリを少しかじった程度だ。けれど、ワケあって大学のレポートのために女性向けの恋愛ADVの歴史を調べたことがある。1994年のアンジェリークから始まり、現代のスマホゲームまで。Mマスのようなゲームは、決して恋愛ADVではない。圧倒的に育成ゲームとしての側面のほうが強い。それはアイドルマスターのゲーム全体に言えることだ。どちらかとえいば、プリンセスメーカーとかの系譜に入ると思う。

 けれど、アイドルマスター本家からも独立して、アイドルマスターsideMというゲームに関して、私が思っていることがある。それは、このゲームが「今この瞬間」を見せるゲームであるということだ。

 プロデューサー対アイドルという構図は、アイドルマスターにとって主流となる関係生だ。しかし、Mマスにおけるイベストや雑誌のストーリーを見ていると、それ以上にグループやアイドル同士の関係性に言及したものが多い。プロデューサーは常に傍観の立場にいる。そこでわかるのは、Pたる私が、そのキャラクターと高感度をあげようがあげまいが、「今この瞬間」にそのキャラクターたちは生きて、思考し、成長しているという圧倒的なまでの事実なのではないか。

 

 そしてもうひとつ、Mマスにおいて私が好きな要素がある。

 Pである私はアイドルたちの過去を本当の意味で知ることができないということだ。

 Mマスのキャラクターには、過去、家族構成、その他もろもろ、様々なものが不明なキャラクターが多数存在している。私がわかるのは、彼らを構成するそれらの要素に何かがあったのかもしれないという予感だけだ。その予感は、アイドルたちとの対話の中で発覚する時もあれば、分からないままにあっていることも多い。

 そう、対話だ。このゲームはコミュニケーションが主流なのだ。対話が主流だから、私達は彼らについての全てを本当の意味で知ることができない。なにかを隠す人が、対話を通してその全てを一気にさらけ出すことは殆ど無い。大抵は、小出しになる。小出しになるし、ぼやかされるし、それがわかったって本当にわかったのかはわからない。

 

 アイドルたちの「ワケ」は様々だ。天道輝の情熱の出処について、桜庭薫の姉に対する感情について、柏木翼の過去の衝撃について、私たちは本当の意味で知ることができない。山下次郎の両親のことも、若里春名の家庭事情も、水嶋咲のあらゆるすべても、私達は知らない。過去を「ワケ」を知ること、引いては、その「ワケ」を語るということ、その困難さをMマスは知っている。それがすごいと私は思う。

 そしてPである私たちは、そんな「ワケ」を抱えながらもアイドルたちがステージの上で輝く姿を見ることができるのだ。ステージの上に立つことが、過去の昇華、あるいはトラウマの消失につながらないこともMマスの魅力だろう。過去はいつまでも過去として存在するし、傷は跡になっていつまでも心のうちに存在している。けれど、ステージの上で輝くことができる。それが、アイドルたちにとって、プロデューサーである私たちにとっての救いになるのだ。

 

 

 Mマスはすごい。(小並感)

 本当にすごい。

 なんか宗教みたいになってきた。

 でもすごいぞ。本当にすごい。

 

 

 私はDVDでファスライを見て、そのあとにライビュでセカライを見に行って、確信したことがある。

 ステージ上で声優の誰それとして立っている人は一人もいないということだ。全員が、アイドルマスターのアイドルとしてステージに立っている。演じるという行為を、誰もが片時も忘れていない。

 

 私はファスライでステージの真ん中でスタンドマイクを握りしめながら歌う寺島拓篤が本物の天ヶ瀬冬馬に見えた。

 

 それは、天ヶ瀬冬馬のキャラクターとしての経験と、寺島拓篤の声優としての経験が影響し合ったからだ。私は声優の前にキャラクターを見ていて、キャラクターの向こう側に声優を見ている。私がライブで感じるのは、声優がキャラクターを演じるために、ファンである私よりも、キャラクターたち自身よりも、それぞれのキャラクターのことを理解しようとしていることだ。キャラクターの一番の理解者になろうとしていることだ。

 キャラクターの理解者となることは、演じるうえで必要不可欠なことだと私は思う。その努力の結果が、ライブという形で表現される。でも本当は、それはライブでなくても同じだ。アニメだろうと映画だろうと、ドラマCDだろうと同じだ。キャラクターがいて、その一番の理解者としての声優がいる。私は彼らの相互作用の結果としてのパフォーマンスを見る。

 

 寺島拓篤天ヶ瀬冬馬だった。声から、表情から、指の先まで。演じていた。その他の声優たちもそうだ。声優のライブではない。虚構としてのアイドルのライブがそこにはある。

 だから私はアイドルマスターのライブが好きだ。

 

 

 なんかめっちゃ語ってしまった。

 どうせ誰も見てないだろうからこのぐらい語ることは許してほしい。

 とにかくセカライ最高でした。

 お願いだから円盤早く出してって思うけど、特典映像とかをじっくり作って良いものにして欲しい。ユニット数も前回の倍近いから、ユニットの対談とかまたやるなら結構時間かかりそうだし。

 気長に待ちます。

 いやあ、それにしても、アニメも、ゲームもできちゃうんだね。

 これからどんどんコンテンツとして広がるんだろうな。

 楽しみで仕方ないよサイドエム。

 声優のみんなとプロデューサーであるみんなが大切にしてくれる限り、コンテンツは死なないよ。なんの心配もない。楽しみです。本当に楽しみだ!!アイドルマスターsideM!!